前回の記事
棒読みが治らない。なぜ? 改善策
の引き続きになります。
前回は、棒読みにならないための相手の捉え方について書きましたが、
今回は思いを言葉にして伝える声帯の使い方について書こうと思います。
技術面の方です。
言葉やセリフを相手に言う時、感情表現を伝える意味では内の感情を高めたり具体性を上げることはとても大事なことです。
しかし、心の中でどんなに感情を高めたり具現性を上げても、
最後に声として外へ吐き出す技術がなければ、せっかく心の中で感情を高めていても意味を
なさなくなってしまい勿体ないです。
感情表現のための声帯の使い方や声のコツなどを紹介できればと思っています。
棒読みになってしまう人の普段の生活で思う特徴としての例を覚えていますでしょうか・・・?
では、その逆で、普段の生活で棒読みではない感情表現が出ていると感じとれると思う人の特徴を例で挙げますと・・・
・普段の声が大きくて通る。
・活舌が良い。
・言葉の頭とお尻をしっかり声として発音出来ている。
・団体で何かを行ったり協力することを積極的に行動する。(団体の輪に入りたがる)
などなどあります。
また、よく耳にする言葉やセリフでも、
いざ自分で話す場面になると
よくよく考えたら日常ではそのセリフや言葉は口に出して使っったことないな。
漫画やアニメのセリフでは頻繁に聞くけど・・・なんていう物もけっこう出てくると思います。
例えば・・・
アニメや漫画で品のあるようなキャラのセリフなどで
「わたくしのご意見をお聞き下さい!」
というような言葉があったとしても、
日常ではなかなかそのような言葉を言うようなことなんてありませんよね。
人によっては、自分の人生をよーく振り返ってみたら生きてきた中の日常でそのような言葉は1回も使ったことない人もいるのではないでしょうか・・・?
頭で想像してるだけの言葉やセリフはいっぱいあっても、
実際に声に出してアウトプットしたことなく、使い慣れていない言葉の言い回しなどけっこうあることに気づくと思います。
そして使い慣れていない言葉やセリフは棒読みになりやすい傾向があります。
口や舌がその言葉やセリフに慣れていない動きを要するからです。
上記の内容が問題で棒読みになってしまう場合は、口の動きや舌の動きがセリフや言葉の流れについていけてないことが原因なので、改善する場合は筋トレで筋肉を鍛える時と同じように同じセリフや言葉を反復練習をして口や舌に動きを記憶させる必要があります。
口や舌に言葉やセリフの動きを記憶させるコツがあるのですが、
そのコツは、言葉の一文字一文字をチョーゆっくりしゃべっていき、
さらに一文字一文字の頭から語尾までしっかり発音することです。
言葉やセリフを一言で言い切るのでなく、
一文字一文字分解して一文字一文字チョーゆっくり言っていくという作業をします。
この作業が超大事です!
実際にやってみるととても馬鹿げているのですが、
効果は絶対にあります。
何回も何回も地味~な馬鹿げた作業を繰り返します。
というか私の周りでこれやって効果が出なかった人は見たことないです。
すると面白いことに口や舌がその言葉やセリフのために使う動きを記憶していきます。
そして、1回でも口と舌が動きや筋肉として記憶してしまえばこっちの物です。
ちなみにそうなってくる頃には、自分自身でも肌で分かってくると思います。
その頃には、普通のスピードで言葉やセリフを言っても滑らかになってきてる頃です。
・・・で第二段階としまして
その後に肝心なことは、唇、口周り、口の奥、頬、喉、喉奥などに力を入れず全体を柔らかくして柔軟に言葉やセリフを言う作業です。
慣れていない人はそんな感じでセリフや言葉を言うと始めは口周りに違和感を感じるかもしれません。もしくは口周りを柔らかくしてしゃべることがしゃべりにくいかもしれません。
セリフや言葉に乗せて感情表現が下手な人は言葉やセリフをしっかり言おうとすると、音が固くなって棒読みに陥り、かといって柔らかくセリフや言葉を言おうとすると、音に芯がなくなって棒読みに陥るのではないでしょうか。
しっかり言葉やセリフを言う内容は、一文字一文字頭から語尾までしっかり発音してちょーゆっくり言って口や舌に動きや筋肉として記憶させたので、唇、口周り、口の奥、頬、喉、喉奥などに力を入れず全体を柔らかくして柔軟に言葉やセリフを言う作業に集中できます。
今までの練習をまとめると2つの作業を1つ1つに分解させて各々で訓練させてから1つ1つの作業を2つに戻すということです。
感情表現が上手い人は生まれつきかどうかは分かりませんが口周りや口の中の使い方が器用なんです。逆を言えば口周りや口の中の使い方が不器用者は、言葉やセリフとして発する時に棒読みになるのです。不器用は同時に2つの作業が出来ないので棒読みになるので、2つの作業をずっと同時に練習してても成果は出にくいでしょう。1つ1つに分解して1つずつ鍛えてやって、その後に1つずつ鍛えた物を1つに戻してあげる練習方法のが何気に遠回りに感じますが、不器用タイプの棒読み者にはこの方法のが成果が出やすいです。
そして、声の音の塊を口の先に向かって出しているのか、それとも奥なのか、はたまた1メートル先に声の音の塊を出しているのか・・・・
声の音の塊の飛ばす距離をコントロールまで出来るようになれば、大分棒読みは改善されてきている状態だと思います。(声の音の塊とかその辺言ってることが意味が分からないという意見が多かったら後で詳しく書こうと考えています。)
人それぞれ身体の特徴が違うように、声帯や舌の長さ、口の大きさなどの要因で、感情表現の上手い人の真似しても棒読みっぽく聞こえてしまう場合もあります。上手い人の真似をすることは上手くなるための最短方法かもしれませんが、上手い人の真似をしても上手くならないなら視点を変えてちょっと考えることも大切です。