あなたの周りで怒られたり注意や指摘をされたときに、つい顔が笑ってしまったりニヤついてしまう人はいないだろうか?
もしくは、あなた自身がそのような場合もあるのではないでしょうか?
怒られたり指摘をされたときに、ニヤついたり笑ってしまう人は無意識な場合が大半です。
プライべートの遊びのときならまだしも、仕事現場や間違いが許されない場面、上司部下の関係などにおいて、間違いやミスをしてしまったときに、誤解を招いてしまうニヤニヤや笑ってしまう行動。
なぜだろう?
人間に関わらず、生き物には大きく分けると
2種類の反射的防衛本能に分けることができます。
1つ目は、
*顔面に物が当たりそうなったら目を閉じる。
*熱い物を触ったら、とっさに手を放す。
*痛い
など、分かりやすい防衛本能。
2つ目は、
*相手に何か言われたら、自分の都合の良い言葉に変換して相手に言い返そうとする。(無意識にやっている場合指摘されないと自分自身だけでは気づけないことも)
*キレているような振る舞い。(本人は無意識)
など、他者から言ってもらわないと自身では気づきにくい防衛本能。
心、感情には本人でさえ気づけない無意識的な防衛本能が日々働いています。
怒られたり注意されると無意識にニヤついたり笑ってしまう行為は、2種類の反射的防衛本能の内の2つ目にあたります。
感情が追い詰められて困ってしまい紛らわすため、相手に感情をぶつけるのが難しいので紛らわすため、自身の心を落ち着かせるため、人間は笑ってしまうのです。
(小さいお子さんでも怒られると、キャキャキャと笑って反省の態度が見られないのも感情の防衛本能です。)
解決法、対策は・・・
解決するには、感情の防衛本能をコントロール。
相手の気持ちや言葉を受け止める能力と相手から受け取った気持ちを適切に吐き出す能力のこの2つを鍛えることです。
相手の思いを受け止めるという能力は難しいと思います。また、受け止めた思いを相手に伝え返す。受け止めるということは、反射的防衛本能を自分の意志でコントロールすることと言えます。
そういうことは、義務教育の学校や普通の会社では、教えてくれなかったり、どうしたら治せるのかを指導しないことが多いので、困っている人は悩んだ挙句答えの出し方が分からず辛いという結末。だいたいの場合、対人関係経験においての経験値不足が主だったりします。
だったら身につければOK。
相手の気持ちや言葉を受け止める能力の鍛え方ですが、
意識的に心、感情の防衛本能を緩められるようにすることです。
能力を鍛えるコツとしては、相手の話や会話をキチンと最後まで聴くことです。
最後までただ聞くのでなく、キチンと最後の終わりの一文字まで意識して聴くということです。
「人の話は最後までちゃんと聞きなさい」というフレーズはよく耳にしますが、最後まで人の話を聞いている風なだけでキチンと聴いていない人けっこういます。
なぜ、そういう人が多いのかというと、
人は相手の会話や話を聞いているときは相手の会話の未来を予想しながら聞いています。
ワンフレーズワンフレーズの会話の予想が的中すればするほど、人は話をしっかり聴くことを怠ろうとして脳がラクをしようとします。(人間は本能的にラクして怠けることを好みます。)
話をしっかり聴くことは疲れます。
そこを頑張って意識して最後の一文字まで意識して相手の話や会話を聴く。
相手の話をちゃんと最後まで聴いて、相手の会話に被せるように入らず、一呼吸置いてしっかり受け止めたと意識してから発言する。相手の言う内容が何となく分かっていたり、相手が話している最中に頭の中で展開が分かってしまっても最後までキチンと話しを聴いて、一呼吸置いてから発言する。
自分に不利な話でも意識して最後まで。
自分が言いたいことがあっても口は挟まず相手の話を意識して最後まで。
相手が言いたい発言で自分にとって不利な話でも口は挟まず頑張って意識して最後まで聴く。
そうしながら意識して毎日、仕事や生活をしていると、相手の気持ちをどういう風に受け止めて返したらよいのかが、なんとなく分かってくると思います。
勿論すぐには身に付きません。半年、一年前後かかるかもしれません。
会話や話の聴き方が変われば、あなたの話し方や表情も変わってきます。
相手が・・・
真剣な話をしているとき、
怒っているとき、
指導しているとき、
悲しんでいるとき、
ふぜけているとき、
どういう表情で聴いたら相手はうれしいのか?
本気で注意しているのか?
ふざけて注意をしているのか?
面白半分で注意をしているのか?
どういう受け答えすれば、相手と成立するのか?
仕事現場などでは人に対する話の聴き方はとても重要な能力になります。
怒られたり注意されると無意識にニヤついたり笑ってしまう行為も少しずつ意識的に改善出来るようになってくると思います。
相手の気持ちや言葉を受け止める能力が具わってきたら、
今度は、相手から受け取った気持ちを適切に吐き出す能力を鍛える必要があります。
次回は、相手から受け取った気持ちを適切に吐き出す能力を鍛えるについて書いていこうと思います。